糖質制限ダイエット
ブームになっている糖質制限ダイエット。炭水化物や糖質を摂らなければ、肉や卵、チーズはいくら食べても良い。こんな夢のようなダイエットを知ったのは4年前。
ステーキ、唐揚げ、ソーセージ、卵、チーズ、魚類を主食にして、お酒はアサヒの糖質0か焼酎を飲むようにし、炭水化物や糖質を摂らないようにすると1ヶ月もしないうちに5キロほど痩せた。
これは良いと思い、続けていると体重の減少はピタリと止まり2ヶ月目はわずか0.5キロしか痩せない。
よく言われる「ホメオスタシス効果」(急激な体重の減少によって体を守ろうと省エネルギーモードになってしまう現象)なのかと思い、頑張って続けてみたが、その後2ヶ月体重は全く減らなかった。そればかりか、体が常にだるく、疲れが残る等、体調がとても優れないので、病院で血液検査をしたところ、血圧、尿酸値、γGTPなどの数値が高くなっていた。
この時の糖質制限の失敗は、「肉や魚、卵、チーズはいくら食べても良い」という誘惑のキーワードにあったように思う。
タンパク質ばかり摂取して、他に大切なミネラルやビタミンが大幅に不足してしまったことと、質の悪い脂肪酸の摂りすぎが体調不良の原因と思われる。
また、体重の減少がストップしてしまった原因は2つ考えられる。一つ目は、知らぬうちに糖質を取ってしまっていた。(調味料や唐揚げの衣、野菜に含まれる糖質等)
2つ目は、ブドウ糖が枯渇したために、筋肉からアミノ酸を分解し肝臓で糖を作ってしまう糖新生を起こしてしたことで、筋肉を減らしてしまい痩せにく体になっていた。
この後、糖質制限を断念し、普通食に戻したところ1ヶ月で8キロものリバウンドをしてしまった。
正しく糖質制限を行えば体重は減少するが、「肉や魚、卵、チーズはいくら食べても良い」という魔法のダイエットは存在しないようだ。
また、肉類(牛、豚、鶏)の質も問題だ、良いものを食べるなら良いが、発がん性物質を多く含む肉類がほとんどだ。ことにコンビニやファミレス、大型チェーンで食事をする場合は注意が必要だ。糖質制限をして病気になってしまったらそれこそ本末転倒だ。